東洋ゴム工業㈱は、愛知県みよし市の自動車部品技術センター内に、新テクニカルセンター棟を新たに開設、自動車部品東日本技術センター(千葉県千葉市)をこれに移転、統合し9月13日、開所式を執り行った。
自動車部品技術センターは、1986年4月に開設以来、同社の保有技術であるゴムとウレタンの素材、配合、加工などの各種技術を融合することにより、自動車部品の高付加価値化を図ってきた。一方、自動車部品東日本技術センターは2000年4月、東日本地区における自動車用ゴム製品に関する新商品や新技術の調査や評価、要素技術の確立などにより、防振ゴムを中心とした事業展開の基盤強化を目的に開設した。
自動車部品事業においては、各自動車メーカーからの要求性能の実現とともに、新興国市場を見据えた今後の環境配慮技術の確立、製品の高付加価値化が必要不可欠であり、ダイバーテック事業ではコア事業である防振ゴム事業における技術開発力の強化を経営目標として掲げている。
これまで東西に分散していた技術開発における知見とノウハウの集約により、要素技術および情報収集能力、解析・評価技術力をトータルに強化し、開発スピードの向上を図るため自動車部品技術センターに集約、拠点統合を行った。
実車シミュレーションを主目的とした評価・環境・耐久など各種試験機の増強やシステム強化を図ることで、さらに試作機能を高め、高機能、高品質かつコストパフォーマンスに優れた独自の提案型付加価値製品、次世代に向けた商品開発を実現する。
〈新テクニカルセンター棟〉
▽所在地=自動車部品技術センター敷地内(愛知県みよし市)
▽建物構造=鉄骨造3階建
▽延床面積=2568平方㍍