日本ゼオンの田中公章社長は5月8日に開催した決算説明会の中で、中期経営計画「SZ―20Phase(フェイズ)Ⅱ」の進捗状況について説明を行った。
フェイズ2の基本戦略は「エラストマー素材事業と高機能材料事業のそれぞれの強みを磨き上げ、両輪でグローバルに事業を拡大する」こと。
事業セグメント別戦略として「成長市場へのグローバルな対応による強い事業の更なる強化」を掲げているエラストマー素材事業については、まず13年に稼働したシンガポールのS―SBRプラントに、同能力の第2系列の建設を始めたことを紹介した。
次に、特殊ゴムの1種である水添NBRの「ゼットポール」は、ガスケットやシール材、タイミングベルト用心線処理材として採用が始まっており、