三洋貿易の10~3月期 増収増益で営業益16%増

2015年05月13日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の2015年9月期第2四半期連結決算は、売上高は、310億200万円で前年同期比3・4%増、営業利益は20億3600万円で同15・6%増、経常利益は21億9500万円で同13・9%増、四半期純利益は15億1400万円で同36・6%増となった。

 ゴム・化学品のゴム関連商品は、主力の自動車向けや家電・情報機器関連向けの合成ゴムと副資材、輸出商材の販売が好調に推移した。化学品関連商品では、各種ワックスや香料などの輸入商材は円安の影響もあり低調だったが、工業用フィルムや韓国向け電材などの輸出商材は好調に推移。この結果、売上高は121億7200万円で同1・2%減、セグメント利益は6億3700万円で同13・1%増となった。

 機械資材の産業資材関連商品は、自動車用各種部品が引き続き好調に推移した。科学機器関連商品では各種分析・試験機器の販売が堅調。機械・資材関連商品は、大型木質バイオマス関連機器の納入があったが、接着剤関連機器と主力の飼料用ペレットミルが関連商品・サービス含め不調。これにより、売上高は91億3000万円で同9・7%増、セグメント利益は10億7700万円で同25・8%増となった。

 海外現地法人のうち、サンヨーコーポレーションオブアメリカは、吸水性樹脂とゴム関連商品を中心に好調に推移。三洋物産貿易(上海)有限公司は、ゴム関連商品と化学品が好調だったものの、自動車用各種部品が不調。サンタップインターナショナル(タイ)は、ゴム関連商品や自動車用各種部品などが好調に推移した。これらの結果、売上高は63億2500万円で同5・8%増、セグメント利益は2億5900万円で同50・3%増となった。

 国内子会社では、コスモス商事は地熱やCO2地中貯留関連機材販売、レンタル事業は好調だったものの、海洋・船舶関連事業が低調となり、全体では前年同期に及ばなかった。ケムインターは界面活性剤を始めとした化学品、機械・電子部品を中心に好調。アロマンは、経営資源集中のため3月に株式譲渡した。こうしたことから、売上高は32億5800万円で同0・9%増、セグメント利益は2億8300万円で同15・6%減となった。

 通期の連結業績予想は、前回公表の数値から変更なく、売上高が620億円で前期比5・8%増、営業利益が37億円で同16・4%増、経常利益が39億円で同10・9%増、純利益が27億5000万円で同38・7%増を見込んでいる。

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