ニッタの新田元庸社長は5月8日に開催した決算説明会の中で、中期経営計画「V2020」のPhase(フェイズ)1(2012年度~2014年度)を振り返りつつ、Phase2(2015年度~2017年度)について説明を行った。
同社はPhase1の数値目標である売上高600億円、営業利益率6%、海外売上比率30%については、売上高600億8900万円、営業利益率6・5%、海外売上比率31%となり、当初掲げていた目標全てを達成した。
今期からPhase2に入る同社では、新製品・新事業の創出、グローバル化の推進、トータルコスト競争力の向上などの3大チャレンジを掲げた。
新製品・新事業の創出については、Phase2から新製品売上比率を新たに追加。現時点で、新製品売上比率が7%に対して、Phase2の最終年度には10%を目指していくとしている。
グローバル化の推進は、各国で現地生産と地産地消が加速する中、さらに自動車、建機などの様々な分野で地産地消を強化していくという。その中で、国内については、新田社長は「更新投資や品質向上のための設備投資などの後ろ向きの投資ではなく、積極的に国内投資をしながら競争力のあるものづくりをしていく」と述べている。
トータルコスト競争力の向上は、業務を直接的な部門と間接的な部門に分類し、コスト改善を行いながら競争力をつけていくとのこと。「現場の直接的な部門はニッタが30年近く、トヨタ生産方式で改善活動を続けており、さらにそれを継続していく。間接部門に関しては、各部署の業務を洗い出してから、改善し効率をあげていきたい」(新田社長)として、同社全グループで取り組んでいく。
Phase2の目標数値は売上高が700億円、営業利益率7%、新製品売上比率10%、海外売上比率35%としている。
全文:約771文字