決算談話 今期は大幅な回復を予想

2015年05月18日

ゴムタイムス社

 15年3月期連結決算で売上高と営業利益がマイナスとなった宇部興産は、16年3月期では増収増益を見込んでいる。

 様々な要因のうち、特に売上・利益ともに大きな影響を与えると見込まれるのが、化学セグメントの合成ゴム・ポリイミド・電池材料・ファインケミカルの販売数量増だ。

 「合成ゴムは昨年上期に発生したトラブルが解決したため、生産量・販売数量とも増加。ポリイミドについては新グレードの投入で販売数量が拡大する。電池材料についても、電解液は連結子会社化したAETの中国工場が稼働、セパレーターも車載案件が今年度から本格的に量産に移行。ファインケミカルでは環境コーティング材料の拡大が見込まれる」(藤井正幸執行役員グループCFO)。

 他のセグメントでも増収増益が見込まれており、売上高6・7%増、営業利益49・1%増、経常利益37・8%増、当期純利益16・0%増と、今期の業績から大幅に回復することが予想されている。

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