【コラム連載シリーズ】やさしいゴムの基本知識4 ゴム材料の中身 伊藤眞義

2015年06月05日

ゴムタイムス社

やさしいゴムの基礎知識

 ゴム材料の中身

 原料ゴムのままではゴム材料としての形状や材料特有のゴム弾性を引き出すことができません。形状維持やゴム弾性を発現させるためには、原料ゴムを構成している高分子鎖同士をつなぐ架橋操作を行う必要があります。ゴム弾性の特徴は、比較的小さい応力(単位面積に作用する力)で大きなひずみが得られ、応力を除くと変形前の形に戻ること(ひずみがゼロの状態)ですが、架橋操作を行わない場合、変形前の形に戻ることが出来ず、いわゆる伸びたゴムひも状態になってしまいます。

 架橋操作は、原料ゴム中での化学反応(架橋反応)を利用して行います。

ゴム材料のこれから(下)
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ゴム製品が抱えている問題
ゴム材料の物性評価
ゴム材料の中身
原料ゴムの種類と加工(下)
原料ゴムの種類と加工(上)
原料ゴムの歩み

全文:約1705文字

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