ニチリンは5月22日、米自動車最大手のゼネラル・モータース(GM)に小型車「シボレー・クルーズ」用(58・5万台/年)のブレーキホースを2015年5月から納入を開始したと発表した。
同社は主に日系メーカーに部品を供給していたが、海外メーカーへの大口納入は初めて。
北南米や中国にあるGMの生産拠点へは、同社子会社ニチリンベトナムから納入、欧州の拠点へは、同社のスペイン関連会社(ハッチンソン
ニチリン ブレーキホーシーズ:HNBH)から納入する。
今回のビジネスは2013年に30%を出資したHNBH経由で受注につながったものであり、今後ともHNBHとのシナジー効果を高め、他の海外自動車大手との取引拡大につなげていく方針。
また、同社は2015年4月より、欧州の自動車最大手フォルクスワーゲンの主力商用車「トランスポルター」の新型モデルに、パワーステアリングホースの納入を開始している。
トランスポルターは、フォルクスワーゲン商用車部門の主力モデルで、初代は1950年に発売されており今回のモデルで6世代目。
同社は、これまでフォルクスワーゲングループのAUDI社へパワーステアリングホースの納入実績があり、AUDI社で認められた脈動チューニング技術がフォルクスワーゲンでも高く評価され、今回の受注となった。