旭化成は5月27日、都内で経営説明会を開催し、浅野敏雄社長が中計「For Tomorrow 2015」の進捗状況、および次期中計策定に向けた考え方を発表した。
2015年3月期の連結売上高は1兆9864億円、前期比4・7%増、営業利益は1579億円、同10・2%増の増収増益で、2年連続で過去最高となった。
海外売上高は6733億円(同10・6%増)で、「ヘルスケア」セグメントを中心に増加し、売上高に占める割合は33・9%。国内売上高は「ケミカル・繊維」セグメントが好調に推移したことなどから、1兆3131億円(同1・9%増)となった。
次期の連結業績予想は売上高2兆円、営業利益1640億円で増収増益となる見通しで、次期が最終年度となる中計目標をどちらも達成し、3年連続過去最高となる見込み。
事業成果を振り返ると、①グローバルリーディング事業の展開として、シンガポールのS―SBR事業などを推進。②新しい社会価値の創出として、環境・エネルギー分野、住・くらし分野、ヘルスケア分野で事業を推進。③収益構造改善として、三菱化学とのエチレンセンター共有など、国内石化事業の基盤を強化した。
また、設備投資については既存事業5400億円に加え、バッテリーセパレータ事業のPolypore社買収(予定)を含む非連続成長投資が4600億円となり、中計5年間の投資目標1兆円も達成可能としている。
浅野社長は15年度の位置づけについて、「今の