日本ミシュラン 建機用大型ダンプ向けで新製品

2015年05月28日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは5月27日、建機用大型ダンプ向けに適した「ミシュランXDR250」を開発したと発表した。
 新製品は、主に鉱山等で使用される大型ダンプ車両に求められる耐久性やロングライフ性能はもちろん、現場における作業効率を向上させ、コスト削減効果を高い次元で実現した建機用大型ダンプタイヤ。

 大手建機メーカーであるキャタピラー社とコマツ社の最大車両総質量250トンダンプ(CAT 793FとKOM 830E AC)向けに開発されたタイヤで現在、両車両に採用されている。近年の鉱山現場では大型ダンプ車両のさらなる生産効率が求められており、ミシュランタイヤはタイヤの寿命を犠牲にすることなく、荷重能力を向上させることで単位時間当たりの運搬量を増やしこの課題に対応していく。

 製品特性として、新たなトレッドデザインを採用するなど、設計を全体的に見直すことでタイヤの寿命を犠牲にすることなく積載能力と速度レンジを向上させている。

 また、最大車両総質量250トンダンプにおいて標準規格で最大67トンの積載量が確保でき、従来品と比べ11・6%の向上になる。これは鉱山等で稼働する250トンダンプの最大積載量であり、生産効率に換算して24%の向上を意味する。

 また、積載量の増大に伴って大型化する近年のダンプ車両にも対応するため、従来品に比べ適正空気圧を9・2%高く設定しタイヤ自体の増強を図っている。

 さらに、溝を増やしトレッドブロックを細分化したことによりタイヤの放熱効果が向上。その結果、稼働時におけるタイヤの到達温度を従来品と比べ8℃低く抑えることができ、同一速度時においてはより荷重能力を上げることができる。また同一荷重時においてはより平均速度を上げることができるため、双方の点において生産性向上に貢献する。

 同製品はMEMS(ミシュラン・アースムーバー・マネージメント・システム)との連携が可能で、時点におけるタイヤ温度と空気圧がモニタリングできる。

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