ミシュランは6月3日、バリト・パシフィック・グループ(以下「BPG」)と環境に優しい天然ゴムを製造する合弁企業をインドネシアに設立すると発表した。
契約条件に基づき、この合弁企業はBPGが53%、ミシュランが47%を所有する。この合弁企業へのミシュランの出資額は、総額5500万米ドルとなる。
同プロジェクトは、未管理による森林破壊で荒廃した合計面積8万8000haの森林再生を行うもの。スマトラ島ジャンビ州とボルネオ島東カリマンタン州の北東部に位置するこれらの土地の半分には、天然ゴム製造のためにゴムの木が植林されるという。これは年間約8万tの生産量に相当する。残りの半分は、自然環境の再生と現地で消費する作物の栽培に当てられる。このプロジェクトにより、直接的または間接的に、地域に1万6000人を超える長期的な安定した雇用が創出される見通し。
持続可能な天然ゴム生産を推進する枠組みの一環として、同社は非政府組織である環境保護団体のWWFと長期的な協力関係も締結。同社のCEOジャン=ドミニク・スナール氏とWWFインターナショナルの事務局長マルコ・ランベルティーニ氏は、4月24日にこの4年間にわたる協力契約に署名した。
同契約は、ゴム産業を代表する国際組織において、ゴム農場の運営、ゴムの採取やゴム製品加工の ベストプラクティスの推進に関わるグローバルな提携関係、WWFフランスとパンダWWFインドネシアによる農場地域でのベストソリューションの 調査と構築に関する提携関係、利権地域内とその周辺地域の動植物を保護し、保存し、回復させるための活動を目標としたWWFフランス基金との提携関係などにより構成される。