食品工業界最大の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2015 国際食品工業展」(日本食品機械工業会主催)が6月9日から12日までの4日間、東京ビッグサイトの東1~6ホールで開催された。
38回目を迎える今回は〝発見!「食」はいつも進化系。〟をテーマに、昨年を上回る681社(共同出展社含む)が出展した。
会場内では出展した各社が、食品製造プロセスの効率化と自動化を図るための最新鋭の製品や、最先端のテクノロジーなどを展示した他、普段なかなか見ることができない実機のデモンストレーションなどを交えて、製品の特徴をわかりやすく解説。国内外からの多数の来場者と、各ブースで積極的なコミュニケーションを取っていた。
本紙関連では、食品産業に貢献する樹脂ベルトメーカーやホース、シューズ、機械装置関係など、多数の企業が出展した。
◇三ツ星ベルト
食品製造・加工ラインに使用される「ママライン」シリーズを中心に出品した。
同社の樹脂ベルトのコンセプトである「Tailorbelt・Tailor加工」をもとにブース作りを展開。Tailorbeltでは、特に食品搬送用ベルト初となる「ハイブリッドシリコーンベルト」を参考出展した。同製品は新素材のハイブリットシリコーンを使用することでベルト表面に高い剥離性を実現した。またTailor加工については、プリントが消えない「Premiumプリント・イン」初披露するなど新たな機能を追加した製品を紹介した。
◇ニッタ
食品搬送用ベルトの新製品「NITTA NLG」、抗菌フィルタ、ATP検査キットなどを出展した。
新製品「NITTA NLG」は従来の耐湿熱、低収縮、耳ホツレ防止などの機能を維持しながら、耐次亜塩素酸ナトリウム、物理的収縮防止、抗菌、防カビなどの新しい機能を追加した製品。また、ニッタブルーベルトにも耐次亜塩素酸ナトリウムの機能が追加された。
従来、次亜塩素酸ナトリウムは殺菌消毒に使われ表面樹脂の劣化が発生し、劣化した表面樹脂は搬送物に付着するなどの問題があったが、耐次亜塩素酸ナトリウムにすることで耐性を向上させた。
◇フォルボ・ジークリング・ジャパン
飲料用紙容器製造工程ベルト「エクストレマルタス」、ご飯搬送用非粘着ベルト「トランジロン」、スマート・フードシリーズなどを紹介。
「エクストレマルタス」は摩擦係数が高く、耐摩耗性に優れ、摩耗粉の発生が少ないため、異物混入や付着を防止でき、より衛生的で効率の良い紙容器の製造を実現した。
また、ご飯搬送用非粘着ベルト「トランジロン」は非粘着性