小川和豊新社長が就任し、今期の黒字化をめざす昭和ゴムが注力している製品の一つが「はた楽マット」だ。
立ち作業の疲労を減らすために開発されたもので、合成ゴムを使用して表面・裏面に半円状の突起を設けることにより、足にかかる荷重を均等に分散して負担を軽減する。
具体的には、脚・腰からの荷重を表面の1点で受け、裏側の4点で均等分散する仕組み。この形状で特許を取得している。FDA認定抗菌剤を練り込んで加工しているため、衛生的でもある。
立ち作業の現場では「脚がだるい」「菌発生の衛生面が不安」「立ち仕事はやりたくない」「床の冷気で脚が冷える」などの声が多く聞かれるが、はた楽マットはこうした立ち作業の問題を改善する効果がある。
実際、東京都立産業技術研究センターに依頼して行った実験でも、はっきりと疲労軽減効果が示された。
実験では比較のために、はた楽マットと通常の床用タイルを使い、その上で被験者の男性が運動靴で軽作業を行って、サーモグラフィにより、ふくらはぎと皮膚表面温度がどう上昇するかを調べた。
はた楽マットを使用した場合は、試験開始30分で被験者のふくらはぎの表面温度と皮膚表面温度が上昇した。これは、血液循環が良くなったと考えられる。一方、通常の床用マットではそうした温度上昇はなかった。
被験者の感想でも、はた楽マットを使用した場合は「弾力性があり軽快な気分で作業ができた」が、通常の床用マットでは「疲労緩和を実感することができなかった」とのことだった。
現在、無料でサンプルを貸出し中なので「ぜひこの機会に体感して欲しい」と同社では話している。
製品の大きさは縦602mm×横901mm×厚さ12mm。重さは3・5kgとなっている。
はた楽マットの問い合わせ先はTEL04―7131―0184(担当:笠木)。