横浜ゴムは6月22日、乗用車用スタッドレスタイヤブランド「アイスガード」の新製品「アイスガード・ファイブ・プラス」を8月1日から順次発売すると発表した。
発売サイズは「135/80R13・70Q」~「265/35R19・94Q」の全104サイズ。価格はオープン。
同製品は従来のアイスガード・ファイブの「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」の3コンセプトを継承しつつ、スタッドレスタイヤで特にニーズの高い氷上性能と省燃費性能のさらなる向上を目指した。
氷上性能では、従来の「新マイクロ吸水バルーン」「ブラックポリマーⅡ」に加え、従来比で最大30倍の大きさとなる「エボ吸水ホワイトゲル」を新たに採用した。これにより路面への密着性を高めるとともに、スリップの原因となる氷表面の水膜吸水率を従来品に比べ20%向上した。
トレッドパターンは、氷上・雪上路面に最適化された従来品の非対称パターンを継承。進化した「スーパー吸水ゴム」との相乗効果により、氷上制動性能は従来品比でさらに7%向上した。
なお、開発にあたっては北海道の自社テストコースをはじめ、日本各地で走行テストを実施し、冬の様々な凍結路面で優れた制動性能を確認している。
省燃費性能については、新たに開発した「低発熱ベースゴム」をトレッド下層に新採用し、タイヤの剛性を保ちつつ、エネルギーロスを低減させた。
また、低燃費タイヤブランド「ブルーアース」の先進サイドプロファイル技術である「たわみ制御プロファイル」を継続採用。これらにより、転がり抵抗を従来に比べ7%低減し、同社の低燃費タイヤと同レベルの性能を実現している。
さらに、アイスガードシリーズの「温度対応」技術を受け継ぎ、圧雪・シャーベット・ウェット・ドライなど温度によって刻々と変化する冬路面への対応力も、しっかりと確保している。