工業用ゴム・樹脂製品の総合商社、ニシヤマ(佐藤昌幸社長)は、第72回ニシヤマ会を開催した。佐藤昌幸社長が 2014年度の業績並びに今期の事業計画を明らかにした。
同社の2014年度業績は、売上高は電子制御システム事業部、国際事業部が牽引し、312億1800万円、前年比112・3%増となった。
事業部別の売上は、エネルギーシステム事業部99億1700万円、鉄道車両事業部は海外案件が増加し67億7600万円、産業機器事業部は海洋分野での大型案件受注により78億1700万円、電子制御システム事業部は44億6300万円、国際事業部は海外タイヤメーカー向けタイヤ成形ドラムの輸出が今期も好調を維持し19億1600万円となった。
エネルギ事業部では、膜式スマートガスメーター用MRセンサーの量産化に成功、太陽光発電用ソーラーモジュールの量産化を実現した。
鉄道車両事業部では、海外案件の受注及び国内軌道関連商品の開発と販売の増加、次期高速車両向けシーラントの開発から量産納入を開始した。
産業機器事業部では、建設機械向け第4次排ガス規制関連商品の量産納入を開始、海洋分野では、広域海底調査船向けウインチシステム及びROV用着揚収システムを納入した。
電子制御システム事業部では、世界半導体製造装置の生産の高い伸びに伴い、売上が大幅に拡大、インドネシア向け大型計測器案件を受注、納品した。
同社は2014年度からスタートする中計の基本方針に米国、ドイツ、中国、タイ、インドネシアの5法人での海外販売の拡大を挙げており、米国法人では車両メーカーへの部品販売及び部品内製化の推進、ドイツでは鉄道車両用ガラスの生産向上移管に伴う業務支援、中国では中国高速鉄道車両市場における部品販売、太陽光発電用ソーラーモジュールの量産化、タイではタイ国鉄へのアプローチの開始、インドネシアでは日系建機メーカ向け部品販売、インドネシア国鉄向け中古車両の補修市場への開拓などにより、海外5法人での売上拡大を図る。
2015年度の業績計画については、売上高は315億円、前期比100・9%の増収を見込んでいる。事業部別ではエネルギー事業101億円、鉄道車両事業70億円、産業機器事業75億円、電子制御事業45億円、国際事業部16億円、開発営業部8億円を見込んでいる。
中計最終年度となる2016年度には、売上336億円を目指す。
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