昭和ゴムは6月23日、子会社のショウワラバー(タイランド)がエボナイトパウダーの生産に成功し、販売を開始したと発表した。
エボナイトパウダーは、同社が事業などを承継したタイ・アジノモトの子会社「AETマニファクシュアリング(AET)」の製品で、承継後、初の生産開始となる。
これにより、同社のゴム事業は初めて原料製造販売分野に踏み出すことになった。
エボナイトは、伸び率が3%程度と弾力性がなく、非常に硬い硬質ゴムのこと。ボーリングのボールや万年筆の原料として使われることで知られ、一般的には粉状・板状・棒状で販売されている。
エボナイトを粉状にしたものがエボナイトパウダーであり、主にゴム材料を強化する用途で使われる。世界的に見ても製造者は少なく、AETはその有力な供給者である。
今後、タイと近隣諸国だけでなく、世界各国への販売が可能となる。