【ゴムロール特集】CFRPロールの需要が拡大

2015年07月06日

ゴムタイムス社

 パウダーレスインキが需要喚起

 「金属あるいは他の材料を用いたローラー芯にゴム、その他の弾性物質を被覆したもの」がゴム・樹脂ロール。 そのローラー芯として、 近年、炭素繊維(カーボンファイバー)に熱硬化性樹脂(エポキシなど)を含浸させロール形状に巻き付け、硬化させたカーボンロール(CFRPロール)の需要が拡大している。

 また、印刷用ロールでは油性インキの可能性を広げるパウダーレスインキの登場により、印刷用ロールの新たな需要掘り起こしへの期待が高まっている。

 鉄より軽くて強いと言われる高剛性カーボンファイバーで編んだ織物に、熱硬化性樹脂を含浸させて加熱硬化させた素材がCFRP。この材質をロール芯に使うことで、軽量でタワミ量の少ない、かつ、ロール精度が従来の金属ロールと比較して同等以上の真円度、円筒度に優れる超軽量のカーボンロールが可能となった。

 このため、高機能フィルム、光学系フィルム、製紙、繊維、印刷、OA機器の各種ロールに採用が進んでいる。

 一方、主力の印刷用ロールの需要業界である印刷業界では、

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