住友ゴム工業は7月3日、東京本社でタイヤブランド「ファルケン」のブランド展開について発表し、日本で本格的に販売する方針を示した。
ファルケンブランドは、欧米を中心にグローバルブランドとして着実に販売量を伸ばし、そのブランド価値を高めてきた。この実績をもとに、「新生ファルケン」として、8月に新製品3種を国内市場に投入することで、販売を本格的にスタートさせる。
ファルケンブランドについて「欧米市場において鍛え上げられてきたファルケンブランドを、今年8月よりダンロップブランドの展開と合わせて満を持して日本で展開していく」(山本悟取締役常務執行役員タイヤ国内リプレイス営業本部長)とし、グローバルブランドとして全世界で販売を拡大していく。
同社は更なるグローバル展開を見据え、15年から中国と豪州で販売を開始。2020年までにファルケン世界販売本数を2倍以上に引き上げ、全販売本数を現状の20%から30%まで拡大していく計画だ。そのため、同社は新しく策定したグローバルで統一したブランドステートメント「FALKEN on the PULSE」を軸に、「20年にかけて非常に重要なマーケットである欧米はもちろんのこと、北米、欧州、中国、インドなどの市場を拡大させていく」(青井孝典執行役員経営企画部長)としている。
また、6月に米グッドイヤーとの提携解消により、欧米を中心に同社独自の展開が可能になり、全世界でファルケンブランドを展開できるにようになった。
国内展開については、タイヤ国内リプレイス営業本部にファルケンタイヤ消費材部を新設。このファルケンブランドの専門部隊が国内におけるファルケンブランドの商品開発、販促プロモーション、営業活動を担ことで「グローバルで高い評価を得てきているファルケンブランドを国内でさらに向上させる」(鈴木敬三タイヤ国内リプレイス営業本部ファルケンタイヤ消費財部長)としている。また、国内で注力するダンロップブランドの棲み分けに関しては、ファルケンブランドは若々しくエネルギッシュなブランドイメージで展開し、高インチサイズのラインナップやオールシーズンタイヤなどの高性能タイヤで、ダンロップブランドと異なるユーザー層の獲得を狙っていく。そこで8月に発売する、次世代新工法NEO―T01を採用したランフラットタイヤ「アゼニスFK453ランフラット」、欧州で定番の「シンセラSN832i」、SUV用フラッグシップタイヤの「アゼニスFK453CC」の3種類から、国内で新生ファルケンとして本格的に強化していく。
今後のプロモーションは、7月22日に販売店を対象にファルケンの躍動感や若々しさをPRするため、都内開場で「新生ファルケン」の発表会を開催予定。また10月29日から東京ビックサイトで開催される東京モーターショー2015にも10年ぶりに出展する。
2015年07月13日