旭化成ケミカルズ㈱は、7月10日、同社川崎製造所(神奈川県川崎市)で生産している水添スチレン系熱可塑性エラストマーの生産能力を30%増強すると発表した。16年6月に稼働を開始する。
水添スチレン系熱可塑性エラストマー(「タフテック」「S.O.E.」)は、独自の触媒技術と重合プロセス技術を活かした耐候性、耐熱性、耐摩耗性などに優れる特徴ある高機能・高付加価値エラストマー。
同社では需要増に対応し、今春、川崎製造所の生産能力を20%増強したばかりだが、ポリプロピレン樹脂の透明性を維持しつつ軟質化を可能とする改質剤としての需要が、欧州や中国を中心に伸びていることからさらに供給体制を強化する。
川崎製造所の現有生産能力は16万5000t。このうちSBR,BRが10万5000t、残る6万tがスチレン系エラストマーでその半数が水添エラストマーの生産能力となる。