2015年上半期 海外進出企業一覧 アジアが8割占める

2015年07月10日

ゴムタイムス社

海外進出企業一覧2015

 本紙がまとめた2015年上期のゴム関連企業の海外進出状況によると、進出企業数は前年同期に比べ半減した。特にタイヤについては、前年同期からの減少傾向が一層明瞭になったが、これは海外拠点の整備が一段落したためとみられる。今期は原材料メーカーの進出が目立ち、進出先では、中国を含むアジアが8割を占めた。

 タイヤ

 ◆ブリヂストン
 豪州で鉱山オペレーション関連サービスの開発と訓練を行うグループ会社「ブリヂストン・インスティテュート・グローバル・マイニング・ソリューションズ(BIGS)」が、新拠点の開所式を4月9日に実施した。
 同拠点は、建設・鉱山車両用タイヤ(以下ORタイヤ)やベルト、ホースなどに関する様々なソリューションサービスを総合的に提供するための訓練と、事業開発を専門に行う世界初の拠点となる。
 具体的には、タイヤ脱着作業やORタイヤの修理サービス(リペア)、ホイールメンテナンス・リペアなどのサービスとツール、これらのパッケージに関する事業開発を行う。将来的には、使用済みタイヤ処理を含む3R活動支援サービスなどの開発も進める。
 また全世界の鉱山現場で働く販売員とフィールドエンジニアを対象とした、タイヤとソリューションサービスに関連する訓練も実施する。

 ◆住友ゴム工業
 昨年12月に豪州シドニーに設立した、現地販売会社「スミトモラバーオーストラリア(SRAU)」の開所式を4月30日に実施した。
 タイヤ事業のグローバル展開の一環として、豪州市場での市販用タイヤの販売強化を図るため、住友商事との合弁で設立し、3月から営業を開始している。
 SRAUは豪州の市場ニーズを的確に捉えた商品投入と、販売活動の展開・フランチャイズ販売網の活用によって顧客満足度の向上を図り、市販用タイヤの販売拡大を目指す。SRAUは資本金が2000万豪ドル(約20億円)、出資比率は住友ゴム工業が75%、住友商事が25%。

 原材料

 ◆大日精化工業
 三菱商事とにメキシコ・グアナファト州に設立した、樹脂コンパウンド製造・販売会社DMカラー・メキシカーナが1月に操業を開始した。
 新会社は、米国の樹脂生産拠点と鉄道で結ばれており、陸送よりも大量かつ低コストでの原材料搬入が可能だ。

 

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