東ソーは7月13日、ポリエチレン樹脂をキログラム当たり10円値上げすると発表した。
対象製品は低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセン)、直鎖状低密度ポリエチレン(ニポロン)、超低密度ポリエチレン(LUMITAC)、エチレン酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン)、ポリオレフィン系接着性樹脂(メルセン)、高密度ポリエチレン(ニポロンハード)、高溶融張力ポリエチレン(TOSOH―HMS)。8月1日納入分から実施する。
ナフサ価格が年初来の円安と原油価格の上昇により、第1四半期(1~3月)の4万7000円を底に反転しており、第3四半期には5万3000円/klを窺う水準となることが見込まれる。加えて、エチレン価格の高騰は、同社ポリエチレン事業の採算を大きく悪化させている。同社はこれまで固定費を含めあらゆるコスト削減に努めてきたが、コスト事情の悪化は自助努力の限界を超えており、今後の安定供給継続のためにも、今回の値上げを実施した。