ゴム材料の物性評価
ゴム材料は、外力により変形し外力を除くと元の形状に戻るという特性を持っていなければいけません。
この基本的な特性は、前回説明した「架橋」と密接な関係があります。架橋の程度が不十分な場合、変形を受けたゴム材料は、外力を除いた後でも元の形状に戻ることができず残留ひずみを示します。
一方、架橋の程度が高いと、硬い材料になるとともに、ゴム弾性を維持できるひずみの上限が低下して、いわゆる伸び(圧縮)の程度が小さくなってしまいます。
プラスチックの台頭以前、現在のプラスチックのように多方面で利用され、現在でもボーリング用ボールや万年筆の軸などに使用されているエボナイトがこれに該当します。
したがって、前回説明した架橋反応により架橋の
⑧ゴム材料のこれから(下)
⑦ゴム材料のこれから(上)
⑥ゴム製品が抱えている問題
⑤ゴム材料の物性評価
④ゴム材料の中身
③原料ゴムの種類と加工(下)
②原料ゴムの種類と加工(上)
①原料ゴムの歩み