横浜ゴム ウレタン塗膜防水材が環境技術の実証番号取得

2015年08月03日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは7月31日、ウレタン塗膜防水材が2014年度の環境技術実証事業(ETV)の「ヒートアイランド対策技術分野」で、実証番号(051―1410)を取得したと発表した。

 ETVは、環境省が募集した先進的環境技術の評価試験を行い、客観的に環境保全効果を実証することで、地方公共団体や企業などに環境技術の普及促進を後押しする事業。

 同社は実証番号を取得したことで、従来の販売先に加え、ヒートアイランド対策に取り組む施主や設計事務所などに対し、より積極的に採用提案を働き掛けていく。

 評価試験は第3者機関で行われ、熱光学性能を評価し、数値計算によるシミュレーションによって空調負荷低減性能を実証した。

 対象となった「アーバンルーフNX―3工法」の評価試験は、下塗り材に「プライマーU―300KZ」、中塗り材に低熱伝導率のウレタンゴム系防水材「アーバンルーフNX」、仕上げ塗料に高反射率塗料「アーバントップHシャネツ」を使用し、遮熱性能と低熱伝導率を兼ね備えたウレタン系塗膜防水工法で行われた。

 アーバンルーフNXは今年1月に発売した、ビルやマンションなどの防水用途に使われるウレタン塗膜防水「アーバンルーフ」シリーズの主力商品。

 自社の独自試験で、遮熱性能と一般的なウレタン塗膜防水材と比べ、断熱性能を有していることを確認している。

 ヒートアイランド対策効果に加え、低比重(比重1・0)のため、建物の軽量化が図れることから、建物の長寿命化や商品運搬時のCO2排出量を低く抑えられる。

 さらに、ベンゼンやトルエン、キシレンなどの有害な有機溶剤を含まないなどのメリットを備えている、環境負荷低減商品でもある。

 なお、今回の実証結果は同省ホームページの「実証済み技術一覧」で公開されている。

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