住友ゴム工業は7月31日、タクシー専用スタッドレスタイヤ、ダンロップ「WINTER MAXX TS―01」を10月から順次発売すると発表した。
発売サイズは、175/80R14 88Qと195/65R15 91Qの2サイズで、価格はオープン。
「WINTER MAXX TS―01」は、氷雪上をはじめとするさまざまな路面で優れた性能を発揮するとともに、高い耐摩耗性能を両立した「長持ちするスタッドレスタイヤ」として好評の「WINTER MAXX」シリーズの技術を採用。ブロックの倒れ込みを抑制し接地面に高密度で密着する「MAXX シャープエッジ」、マクロ領域での剛性とナノ領域での柔軟性を両立する「ナノフィットゴム」、エッジ効果を高めたタクシー専用「新パターン」の採用により、氷雪上性能と耐摩耗性能を高次元でバランスさせたタクシー専用スタッドレスタイヤである。
「MAXXシャープエッジ」は、ダンロップ独自のサイピング技術「ミウラ折りサイプ」のサイプ幅を従来品より25%細くした「新ミウラ折りサイプ」により、ブロックの倒れこみを抑制する。また、サイプの数も増やすことができるため、タイヤ全体のエッジ成分がアップし、路面への引っかき効果を高め氷上ブレーキ性能と耐摩耗性能が向上した。
また、ダンロップ独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN」により開発した、ナノ領域での柔軟性と、マクロ領域での剛性を両立した「ナノフィットゴム」を採用。軟化剤がゴム内部でクッションの役割を果たし、ナノ領域の氷の凹凸に柔軟に変形し、強く密着することで、氷上ブレーキ性能と耐摩耗性能を向上させた。また、高密度シリカがゴム内部でネットワークを構築することで、支え合い、マクロ領域のゴムの剛性を高めた。これによりブロックの倒れこみを抑制し、「MAXXシャープエッジ」の効果を最大化させている。
さらに、タクシー専用「新パターン」と「MAXXシャープエッジ」を採用することにより、エッジ成分が15%アップし、氷上ブレーキ性能を高めた。また、溝の交差点を多く、太くすることで雪を踏み固めた時に硬い雪柱を形成し、雪上性能を向上させた。さらにトレッド中央部のブロックを細分化し、剛性バランスを適正化することで耐偏摩耗性能も向上している。