夏季コラム やさしいタイヤ材料のはなし

2015年08月13日

ゴムタイムス社

夏季コラム やさしいタイヤ材料のはなし

 乗用車用タイヤのラベリング制度は、2010年1月にスタートしました。ラベリング制度は徐々に世の中に浸透し、2014年には、低燃費タイヤの普及率が60%を超えたとJATMA(日本自動車タイヤ協会)は発表しています。

 ラベリング制度とは、タイヤの転がり抵抗性能と、これと二律背反の性能であるウエットグリップ性能とを組合せたグレード付けのシステムです。ラベリング制度によってユーザーが納得し、安心して低燃費タイヤを購入できるようになったことが、低燃費タイヤの着実な普及につながったと考えられます。しかし、ラベリング制度ができて6年目に入り、低燃費性能とウエットグリップ性能の両立に関して、溶液重合SBR、シリカ配合など共通した技術を基礎にしているため、タイヤメーカー間の格差も少なくなってきています。

 今後は、低燃費性能は当たり前で、ユーザーのニーズを先取りして、騒音、乗り心地など新たな高性能化を目指すことになると考えられます。しかし、

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