豊田合成の2016年3月期第1四半期連結決算は、売上高が1876億6000万円で前年同期比12・1%増、営業利益は73億8100万円で同10・5%減、経常利益は77億7100万円で同15・8%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は36億6000万円で同42・3%減となった。
同社グループの売上高は、主に米州での自動車生産台数増加や為替の影響などにより2ケタ増となった。
しかし、利益については合理化努力や為替の影響はあったものの、営業・経常・親会社株主に帰属する四半期純利益ともに、2ケタ減となった。自動車部品事業での国内の自動車販売台数の減少、年後半以降の新製品の立ち上げに備えた生産準備費用や開発費などの固定費増加に加え、欧州での立ち上げ費用の増加などが響いた。
セグメント別では、自動車部品事業は国内やタイで自動車販売台数が減少したが、米州での自動車生産台数の増加や為替の影響などにより、売上高は1791億6600万円で同13・4%増となった。
一方、セグメント利益は、国内での生産準備費用や開発費などの固定費の増加、欧州での立ち上げ費用の増加などにより、68億3900万円で同24・1%減となった。
オプトエレクトロニクス事業は、照明向けLED製品の販売減少などにより、売上高は84億9300万円で同10・3%減。セグメント利益は円安効果や原価改善、固定費削減などにより、5億4100万円(前年同期は7億6600万円の損失)となった。
通期の業績見通しについては、当初予想からの変更はなく、売上高が7300億円で前期比0・3%増、営業利益は420億円で同1・0%増、経常利益は420億円で同4・1%減、親会社株主に帰属する当期純利益は230億円で同8・7%増を見込んでいる。