住友理工 中国に練りゴム製造合弁会社を設立

2015年08月04日

ゴムタイムス社

 住友理工は8月4日、大興R&T(韓国・慶尚南道金海市)と合弁契約を結び、中国江蘇省の塩城に練りゴム製造・販売新会社、大興住理工橡塑材料(塩城)有限公司を設立すると発表した。

 住友理工は昨年12月、韓国で自動車用防振ゴムのトップシェアを誇る大興R&Tへの出資比率を引き上げており、両社のさらなる関係強化を図った最初のプロジェクトとして今回、両社が共同で新会社を設立するもの。

 同社グループは中国市場において、1995年に自動車用防振ゴム・ホースの製造・販売会社「東海橡塑(天津)有限公司」(TRT)を設立、その後も着実に事業規模を拡大し、現在19社が事業展開している。自動車用品のほか、産業資材およびIT関連の製品を13拠点で生産、住友理工グループにとって中国市場の重要性はますます高まってきている。

 住友理工、大興R&Tの両社はこれまで、それぞれ練りゴムの生産を続けてきたが、好調な事業拡大に伴って生産能力の増強が必要となり、新たな合弁会社を設立することとなった。

 これにより、中国に展開する同社グループ各拠点へ高品質で競争力のある練りゴムを安定供給できる体制、また両社グループが共同で集中生産することによるシナジー効果を生み出せる体制を
構築していく。

 新合弁会社は、江蘇省・塩城に設立する計画で、合弁パートナーである大興R&T が現在建設中の防振ゴム工場「塩城大興科技汽車配件有限公司」に隣接しているほか、住友理工グループが進出している華東・華北地区とも利便性が高く、両グループにとって将来、大きなメリットが期待
できる。

 同社グループはこの日・韓合弁会社を通じ、中国での事業展開をより効果的に進め、さらに魅
力的な製品の提供に努めていくとしている。

 大興住理工橡塑材料(塩城)有限公司は、中国江蘇省塩城高新技術産業開発区内に所在。資本金は800万USドル、出資比率は住友理工が40%、大興R&Tが60%。設立は2015年8月(予定)。代表者は総経理金泳吉氏。従業員数は約60人(2018年度見込み)。工場面積は、敷地が約1万3200㎡、建屋(延床面積)が約1万4500㎡。投資額は1600万USドル。売上高は8300万元(2016年度見込み)。操業開始は2016年8月(予定)。

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