東レ・ダウ 放熱ギャップフィラーを新発売

2015年08月05日

ゴムタイムス社

 東レ・ダウコーニングは8月4日、世界中で急速にニーズが高まっている車載電子機器向けの熱対策用に、優れた加工性を有するダウコーニング TC―4525放熱ギャップフィラーの発売を発表した。

 同社の幅広い熱対策製品群に新たに追加された新規高機能シリコーン技術は、2・5W/m・Kの熱伝導性と優れた塗布性を有し、装置類の磨耗が低減するように設計されている。また厳しいエンジンルーム内環境で信頼性が求められる電子機器に対して安定した性能を提供する。

 TC―4525放熱ギャップフィラーは、柔らかくて圧縮可能な2液の放熱シリコーン材料。同製品は標準的な計量混合装置を用いる自動塗布に向いている。チクソ性が最適化されているので塗布が容易であり、工程中の垂直面での「ずり落ち」を防止し、硬化後は、垂直安定性を長期間にわたって保持する。

 また組立時の膜厚を管理するために、ガラスビーズを添加した製品も提供される。放熱フィラーの適切な配合により摩擦が低減して塗布設備の摩耗が軽減されるためメンテナンスを減らすことが可能。

 同製品は付加反応硬化システムであるため、室温で、急速かつ制御された硬化が可能だが、製造サイクルタイムの短縮のために、加熱によって硬化を促進することも出来る。

 2次加硫のステップを必要とせず、ピーク時暴露200℃に耐え、使用温度150℃まで確実に機能する。

 なお、同製品は幅広い国・地域で購入することが可能。

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