三洋貿易の2015年9月期第3四半期連結決算は、売上高は466億8400万円で前年同期比8・0%増、営業利益は31億400万円で同24・9%増、経常利益は34億400万円で同25・8%増、四半期純利益は23億8000万円で同51・6%増となった。
ゴム・化学品では、ゴム関連商品は、主力の自動車向けや家電・情報機器関連向けの合成ゴムおよび副資材などの輸入商材の販売が、第3四半期に入り平調となった。化学品関連商品では、工業用フィルムや韓国向け電材などの輸出商材は好調に推移したが、各種ワックス、香料などの輸入商材は円安の影響もあり低調、全体でも第3四半期に入り減速した。
この結果、売上高は177億8900万円、前年同四半期比2・3%減、セグメント利益(営業利益)は8億8900万円、同5・3%増となった。
機械資材では、産業資材関連商品は、自動車用各種部品が引き続き好調に推移。科学機器関連商品では各種分析・試験機器の販売が堅調だった。一方で機械・資材関連商品は、大型木質バイオマス関連機器納入があったが、接着剤関連機器および主力の飼料用ペレットミルは関連商品・サービス含め低調だった。
この結果、売上高は134億400万円、同15%増、セグメント利益(営業利益)は16億900万円、同36・4%増となった。
海外現地法人では、サンヨーコーポレーション・オブ・アメリカは、吸水性樹脂、ゴム関連商品を中心に好調に推移した。三洋物産貿易(上海)有限公司は、ゴム関連商品および化学品が好調だったものの、自動車用各種部品が低調だった。サンタップインターナショナル(タイ)は、ゴム関連商品や自動車用各種部品などが堅調。
この結果、売上高は96億9200万円、同11・9%増、セグメント利益(営業利益)は39億700万円、同52・5%増となった。
国内子会社では、コスモス商事㈱は、海洋・船舶関連事業が大幅に回復したことに加え、地熱やCO2地中貯留関連機材販売が引き続き好調に推移し、全体でも好調に転じた。㈱ケムインターは、界面活性剤を始めとした化学品、機械・電子部品を中心に好調。なお、アロマン㈱は、経営資源集中のため平成27年3月に株式譲渡した。
この結果、売上高は56億2800万円、同24・9%増、セグメント利益(営業利益)は58億800万円、同33・9%増となった。
通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が620億円で前期比5・8%増、営業利益が37億円で同16・4%増、経常利益が39億円で同10・9%増、純利益が27億5000万円で同38・7%増を見込んでいる。