バンドー化学の2016年3月期第1四半期連結決算は、売上高が241億6500万円、前年同期比4・3%増、営業利益は12億9300万円、同30・6%増、経常利益は17億1500万円、同49・2%増となり、増収増益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は11億9900万円、同27・9%増。
主要市場である自動車分野において、米国では自動車生産台数が底堅く推移したものの、これまで好調を維持していた中国は景気減速の影響もあり、生産台数は減少した。また、日本では軽自動車税の引き上げ前の駆け込み需要の反動などによる生産台数の減少に加え、ベルト非装着車種が増加するなど厳しい状況が続いた。一方、産業機械分野においては、設備投資が堅調に推移した。
なお、同社は当第1四半期より、従来の2事業本部・4事業部体制から「自動車部品事業部」、「産業資材事業部」、「高機能エラストマー製品事業部」の3事業部体制に再編しているが、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組替えることが実務上困難であることから、セグメント別の業績は、体制変更前の前年同期の数値と比較している。
ベルト事業の自動車部品では、自動車用の補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品については、米国における生産台数は引き続き好調に推移したものの、タイ、中国、日本においては生産台数が減少した。二輪車用伝動ベルトについては、アジアにおいて市場拡大が続いたことにより、スクーター用変速ベルトの販売が伸長した。
産業資材の産業機械用伝動ベルトについては、国内の堅調な設備投資需要により販売を伸長した。また、農業機械用伝動ベルトについては、アジアにおける補修市場の開拓に注力したことなどにより、販売が増加した。運搬ベルトについては、国内市場向けの