ニチリンの1~6月期 北米好調で営業益16%増

2015年08月17日

ゴムタイムス社

 ニチリンの2015年12月期中間連結決算は、売上高が251億3400万円で前年同期比5・7%増、営業利益は26億3900万円で同16・1%増、経常利益は27億700万円で同26・6%増、四半期純利益は12億9500万円で同0・8%減だった。

 セグメント別では、日本は消費税率引き上げ前の駆け込み需要があった前年同期に比べ、国内販売では落ち込みが大きかった一方、海外販売は円安の影響もあり堅調に推移した。これにより、売上高は140億200万円で同3・5%減、営業利益はロボットの採用など生産性改善に努めたこともあり、7億5500万円で同23・2%増となった。

 北米では自動車市場が年初に寒波による一時的な影響があったものの、雇用環境の改善や原油安が好感され好調に推移。売上高は69億1400万円で同21・4%増、営業利益は2億6800万円で同30・7%増だった。

 中国は景気減速の影響が自動車市場にも広がりつつあり、日系メーカーにも影響が生じた結果、売上高は45億4600万円で同1・5%減、営業利益は4億5600万円で同11・1%減となった。

 アジアのうちタイでは、政治的混乱により四輪車市場の不振が続いていたが、昨年第4四半期以降、ようやく復調しつつある。その他地域でも内需が好調に推移し、売上高は58億800万円で同16・6%増、営業利益は13億300万円で同35・2%増だった。

 欧州は、欧州メーカーからの受注増により堅調に推移したことで、売上高が13億9300万円で同10・8%増、営業利益は4600万円で同13・2%減となった。

 通期の連結業績予想については当初予想からの変更はなく、売上高が500億円で前期比5・0%増、営業利益は48億円で同6・5%増、経常利益は50億円で同0・3%減、当期純利益は27億円で同3・5%増を見込んでいる。

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