藤倉ゴム工業の2016年3月期第1四半期連結決算は、売上高が76億1200万円で前年同期比7・0%増、営業利益は3億4000万円で同16・4%減、経常利益は3億9800万円で同3・5%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億7200万円で同11・5%増だった。
産業用資材セグメントでは、主力の工業用品部門は海外で自動車関連製品の売上が増加したものの、国内の生産量減少と品種構成の変化により増収減益となった。
制御機器部門は国内で液晶・半導体関連製品の受注が好調に推移したため増収増益。電気材料部門は電子関連製品の売上が堅調に推移したことで増収増益となった。
この結果、同セグメントの売上高は46億6200万円で同8・0%増、営業利益は3億500万円で同27・2%増となっている。
引布加工品セグメントのうち、引布部門は一部の自動車関連製品の受注が低迷したため減収減益。印刷機材部門は、印刷用ブランケットの受注が増加、円安効果もあり増収増益となった。
加工品部門は、舶用品の販売数量が増加したものの、販売競争による価格の低下により増収減益となった。
これにより、同セグメントの売上高は12億400万円で同11・0%増、営業利益は5000万円で同26・1%減となった。
スポーツ用品セグメントでは、ゴルフ用カーボンシャフト部門は「スピーダー・エボルーション」、ゴルフ工房限定商品「プラチナム・スピーダー」、「オニックス・スピーダー」の販売が好調に推移していることから増収増益となった。
アウトドア用品部門については、キャラバンシューズの販売が減少したことにより減収減益となった。
この結果、同セグメントの売上高は16億1100万円で同1・7%増、営業利益は9400万円で同49・7%減となった。
その他セグメントでは、物流部門は荷動きが活発になったことで増収増益となり、売上高は1億3400万円で同3・4%増、営業利益は1700万円で同12・4%増となった。
通期の連結業績予想については当初の発表から変更がなく、売上高310億円で前期比1・8%増、営業利益は14億円で同21・7%増、経常利益は16億円で同5・1%増、親会社株主に帰属する当期純利益は11億円で同17・1%減を見込んでいる。