朝日ラバーの2016年3月期第1四半期連結決算は、売上高は13億9600万円で前年同期比6・0%減となった。営業利益は2600万円で同55・2%減、経常利益は3000万円で同47・2%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は2400万円で同31・6%減となった。
売上では顧客の在庫調整の影響、利益面では販売減などが影響した。
工業用ゴム事業では、機能製品であるRFIDタグ用ゴム製品の海外向けの受注が新機種対応で受注調整があったことから減少した。スポーツ用ゴム製品である卓球ラケット用ラバーの受注についても顧客在庫調整により減少。また、自動車関連製品においては、ASA COLOR LEDの受注は前期後半から引き続き自動車メーカーの販売・生産計画調整の影響を受け減少した。また、マイクロ流体デバイス関連の増産に向けた準備を
着々と進めており、それに係るコスト負担があった。この結果、工業用ゴム事業の連結売上高は11億2200万円、前年同期比5・2%減となった。またセグメント利益は5900万円、同57・5%減となった。
医療・衛生用ゴム事業では、プレフィルドシリンジガスケット及び採血用・薬液混注用ゴム栓を販売している一部顧客の生産調整の影響により、売上高は減少した。一方、前年同四半期には一部の製品において品質管理に係るコスト増等があったことから営業費用は大幅に減少した。この結果、医療・衛生用ゴム事業の連結売上高は2億7300万円、同9・4%減となった。一方、セグメント利益は2000万円、同412・9%増となった。
通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が65億4000万円で前期比7・9%増、営業利益が3億3000万円で同187・8%増、経常利益が3億円で同145・3%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が1億9000万円で同42・2%減を見込んでいる。