不二ラテックスの2016年3月期第1四半期連結決算は、売上高が17億6200万円で前年同期比11・1%増、営業利益は1億6800万円で同45・1%増、経常利益は1億5800万円で同47・2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は9900万円で同39・3%増と大幅な増収増益となった。
医療機器事業では、主力の国内コンドームは、販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストアを中心とした販路開拓に加え、継続的にネット販売の強化と海外オファーの確実な取り込みと新規開拓を推進したが、国内市場では消費の減少傾向、価格の2極化、新素材製品のシェア上昇が続き、厳しい展開が続いた。一方、プローブカバー(感染予防製品)、内視鏡用医療バルーンを中心としたメディカル製品については引き続き堅調に推移した。この結果、売上高は、4億7200万円、同3・9%増となった。セグメント損益は、先行する費用負担の影響もあり800万円の損失(前年期は500万円の損失)となった。
精密機器事業では、主力のショックアブソーバ及びロータリーダンパーは、景気の回復基調に伴い国内市場、輸出ともに受注は堅調に推移した。住宅設備関連は引き続き堅調に推移し、自動車関連、家電の分野でも回復傾向が顕著となった。さらに、国内外の設備投資が徐々に回復する中、産業用の分野も受注が回復傾向となった。また、増産に向けて投入した自動化ラインが生産効率化に寄与し、製造コスト低減につながった。 この結果、売上高は、11億1000万円、同11・7%増となった。セグメント利益は、2億4900万円、同19・1%増となった。
SP事業では、主力のゴム風船が主体となる販促用品市場は景気回復基調の中、広告販促活動・イベントに持ち直しの傾向がみられた。風船・バルーンに欠かせないヘリウムガスの供給も徐々に回復し市場環境は若干ながら好転した。この結果、売上高は、1億1100万円、同5・9%増となった。 セグメント利益は、200万円(前年同四半期は3百万円の損失)となった。
その他の売上高は、6700万円、同111・1%増となった。セグメント利益は、1500万円となった。
通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が70億円で同4・3%増、営業利益は5億500万円で同180・2%増、経常利益は4億6000万円で同176・8%増、親会社株主に帰属する当期純利益は3億2000万円を見込んでいる。