タイヤメーカー4社の15年12月期中間決算が出そろった。天然ゴム価格の下落や円安など原材料価格の低下が寄与して、3社が利益項目で過去最高を達成した一方、住友ゴムは海外市場の価格改定や国内・新興国市場での販売減などにより減益となった。また、東洋ゴムは免震ゴム問題への対応で約304億円を特別損失としたために四半期純損失を計上するなど、各社で明暗の分かれる中間決算となった。
〈ブリヂストン〉
ブリヂストンの15年12月期中間連結決算は、売上高1兆8554億9400万円で前年同期比6・0%増、営業利益2377億9200万円で同6・6%増、経常利益は2329億9000万円で同5・9%増の増収増益となり、昨年に続いて売上、営業利益、経常利益とも中間期として過去最高を更新した。純利益は1446億5000万円で同1・7%増。
営業利益は減益要因である売値MIX・数量他で764億円、販管費で90億円、減価償却費で10億円に対し、増益要因である原材料価格の下落で640億円、為替円安で350億円、戦略商品の販売増加で20億円が寄与し、合計では対前年比で146億円の増益となった。
所在地別の上期実績は、日本が売上高5773億円、前年同期比4%減、営業利益