朝日ラバーは8月25日、同日開催の取締役会で、福島県白河市の工業用地「工業の森・新白河」内に所有している同社白河工場の隣接地に新工場の建設を決定したと発表した。
マイクロ流体デバイス製品の来期以降の受注状況を踏まえて、生産能力を増強させていく。
ライフサイエンス分野や体外診断用途などの医療分野に向けて、さらなる新規製品開発を行うため、白河工場の隣接地に新工場を建設することとを決めた。
新工場の名称は朝日ラバー第二白河工場(仮称)。福島県白河市萱根月ノ入に所在。 生産品目は工業用ゴム事業のうちマイクロ流体デバイス製品、医療・衛生用ゴム事業のうち体外診断用製品など。
総投資額は約11億6000万円(建物8億円、初期導入予定の生産設備3億6000万円)。9月着工予定、2016年春竣工予定。
今回の新工場建設と初期導入の生産設備投資は、マイクロ流体デバイスに関する事業として、福島県の「平成27年度福島医療・福祉機器開発・事業化事業費補助金」の補助対象事業として採択され、交付決定された。
交付金額は最大7億5000万円であり、竣工後の設備稼働実績後に受領する予定。
さらに、同補助金を補助金収入として特別利益に計上し、補助金のうち固定資産取得に該当する分は圧縮記帳処理を行い、固定資産圧縮損として特別損失に計上する見通し。
補助金額は、設備投資終了後の確定検査において確定する。そのため、現時点では確定した交付金額および交付時期は未定。