一般産業用伝動ベルトの好調さが寄与し第1四半期が増収増益となったバンドー化学。同社は中長計の第1フェーズの達成、または第2フェーズの準備に向けて、次世代の柱となりうる新事業を育成している。
その育成のため、研究領域はオプトエレクトニクス、医療、保健などの領域に注目。同社は昨年から神戸大学と医療分野で共同開発してきた。その共同開発で取り組んできた製品のひとつが「伸縮性ひずみセンサ C―STRETCH®」。同製品は、同社のゴム・エラストマー・樹脂に関する「コア技術」を活かし、伸縮性に優れ非常に柔らかいゴム製のひずみセンサのため、測定対象物の変形を妨げず大きなひずみ量の計測ができる製品。同製品は4月に開催された「第6回高機能フィルム展」に出展していた。
使用用途はリハビリテーション分野での回復度合いのデータ解析やスポーツ分野のウェアラブルデバイスとして活用できるように研究を進めているという。
新事業の育成について、吉井社長は「コア技術に磨きをかけ、これに新技術を融合させた尖った技術をどれだけ市場に拡大していくかが研究開発の課題」と述べていた。
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