日東化工は9月2日、同日開催の臨時取締役会において、事業構造改革に関する基本方針について決議したと発表した。
同社を取り巻く事業環境は、自動車関連需要を中心とした国内市場の変動、縮小等により年々厳しさを増している。このような状況の下、収益力及び財務体質の強化を図るため、5月に「事業構造改革プロジェクト」を設置し、収益構造を改善すべく検討を進めてきた。
同社はゴム事業部門、樹脂事業部門、及び共通部門において、聖域なき事業構造改革を実行することにより「黒字体質への変換」を図るべく、「不採算製品の見直し」「最適生産体制の構築」「生産系列の統廃合」「組織及び人員のスリム化」他の4点の施策を検討・実施する。なお詳細内容・実施時期については、決定次第公表する。
事業構造改革に伴う2016年3月期通期業績への影響は現在精査しており、こちらも決定次第公表を予定している。
同社は設備稼働率の低下、ユーティリティコストの上昇などの要因により、15年3月期決算において1億300万円の最終赤字を計上。今期第1四半期(4~6月期)においても、固定費の削減や原価低減を推進したものの、販売減少が響き四半期純損失を計上しており、抜本的な収益構造改善策が求められていた。