アジア最大級の分析・科学機器の国際展示会「JASIS 2015」が9月2~4日の3日間、千葉市の幕張メッセで開催された。主催は日本分析機器工業会と日本科学機器協会。
今年は約480社による分析機器・科学機器等の展示が行われた他、新技術説明会、コンファレンスなど450を超えるセミナーを開催した。
◇ニッタ
同社は2事業部による共同出展。クリーンエンジニアリング事業部は、局所的作業空間や閉所空間をクリーンにするコンセプトで、空間のパーティクルなどを除去するケミカルフィルタやエアフィルタ、およびポータブル型気中パーティクルカウンタ「エアロトラック9110」を展示した。
ニッタ・ムアー事業部は、開発商品を中心に、多層チューブや超柔軟クリーンチューブなどを紹介した。両事業部とも、JASISには初出展。
◇朝日ラバー
昨年に続き、先端診断イノベーションゾーンで分子接着技術を紹介した。
同社の分子接着技術は、ゴム、樹脂、金属など異なる素材同士を化学結合によって接着させる。接着剤を使用しないため、マイクロ流体デバイスの微細な溝をつぶさずに封止できる他、試薬を中に封止した状態で接着することも可能。
ブースではパネルで同技術を解説した他、NECと共同開発した犯罪捜査に使われるDNA解析チップの実物を展示した。
◇NOK
開発中のマイクロ流体デバイス用コネクタパッキンを展示した。樹脂とゴムを一体化させたコネクタパッキンを使用することにより、ピペットチップから直接マイクロ流体デバイスに液体を注入でき、分注システムとの組み合わせで全自動化も可能となる。
ブースには、機械メーカーの協力で分注装置のデモ機が設置され、同製品