豊田合成 「燃料キャップレス装置」を開発

2015年09月03日

ゴムタイムス社

 豊田合成は9月3日、燃料キャップの開閉操作が不要になり、ガソリンスタンドの給油ノズルを差し込むだけで給油できる「燃料キャップレス装置」を日本の自動車部品メーカーとして初めて開発・量産化したと発表した。開発した製品は、世界最小・最軽量を実現している。

 同社は燃料キャップの締め忘れを構造から防ぎ、自動車の利便性・安全性向上に貢献することをねらいに、特にガソリンスタンドのセルフ給油が、海外における自動車ユーザーの一般的ニーズとして高いことから、「燃料キャップレス装置」の開発に着手し、量産化したもの。

 同製品の特徴は、燃料タンク内の圧力調整機能や、静電気による引火を防ぐための導電機能などを有しながら、設計を工夫することで他社製品に比べ約10%の軽量化・小型化を達成した。また、給油口の弁部に独自の機構を採用することで、燃料漏れ防止性能を維持しながら、給油ノズルを挿入する際の操作感を、他社製品に比べ約20%以上軽くすることを実現した。

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