東海カーボン アジア・北米に拠点検討 国内3工場の維持が課題

2015年09月09日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは9月7日、記者懇談会を開催した。

 同会には、長坂一社長はじめ、辻雅史カーボンブラック事業部長らが出席し、各事業部の概況について説明を行った。

 長坂社長は「2018年で100周年を迎えるが、記者懇談会を開催したのは初めてになる」とし、「作っている素材が非常に地味なので、どうしても地味に見られることがあり、我々の意図していることがうまく伝わらないこともあった。同会で忌憚のない意見交換をさせて頂ければと思う」と今回の懇談会の趣旨を述べた後、「100年の歴史の中で時代が大きく変わった。どこかの事業部が苦しい時は、違う事業部が助け合って、なんとか会社を続けてきた長い歴史があるが、最近は一つの産業が悪くなると、他の産業が全て悪くなってしまう傾向がある。もう1回原点に戻って、蓄積してきた技術力を徹底的に見直して、基礎をしっかり固め、それから打つ手は打ちながら会社を大きくしていきたい」と社の方針を示した。

 各事業部の紹介では、辻雅史カーボンブラック事業部長は「日本国内ではトップの生産能力、トップの販売シェアを確保している。ファーネスブラックの拠点として、日本で年産22万t、タイで18万t、中国で11万t、サーマルブラックの拠点としてカナダで4万5千tの生産能力を有している」と同社カーボンブラック事業の概況について説明した。

 アジアのファーネスブ

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