住友理工 メキシコに自動車用防振ゴムの新工場建設

2015年09月15日

ゴムタイムス社

 住友理工は9月15日、メキシコの自動車用防振ゴム製造子会社、TRI・アンヴィス・メキシコ(略称:TRAM)に第2工場を建設することを決定したと発表した。

 近年、日系自動車メーカーをはじめとする世界の主要自動車メーカーが相次いで進出するメキシコは、旺盛な需要を背景に自動車産業の急速な成長と発展が見込まれ、当社グループにおいても、同国での拡販は北米事業における重要戦略と位置付けている。

 TRAMは、同社が2012年に設立した現地子会社と、2013年に買収・子会社化したドイツの自動車用防振ゴムメーカー、アンヴィス・グループ(略称:アンヴィス社)の現地子会社とが合併し、同年12月に発足。自動車用防振ゴムの生産拠点として、各種製品を製造・供給してきた。しかし、拡大が続くメキシコ市場でのさらなる需要増に対応するため、新たな生産能力の確保が急務となっている。

 TRAMは資本金が4億3900万メキシコペソ、出資比率はアンヴィス・ネザーランズが43・0%、住友理工が37・2%、TRIアメリカが19・8%(2016年4月予定)。設立は1993年10月。代表者はオラフ・ハン社長(アンヴィス社 CEO)。従業員数は390人(2015年3月末現在)。工場面積は敷地が約1万4400㎡、建屋が約8000㎡。売上高は約3450万USドル(2014年度)。

 新工場は、既存の第1工場に近く、多くの自動車メーカーが集積する地域にアクセスの良いケレタロ州内に建設し、将来的に工場の拡張も可能。同社グループは、新工場を建設することで、生産能力の拡充と、工程の内製化による価格競争力の強化を図るとともに、北中南米を含む米州全域の自動車市場を視野に、高い品質の製品を効率的に製造・供給できる体制を構築していく。

 TRAM第2工場の工場面積は、敷地が約8万㎡、建屋が約8000㎡。
投資額が2100万USドル。売上高が5000万USドル(2018年度見込み)。生産能力が6000万USドル。操業開始は2017年2月(予定)。

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