横浜ゴムは9月16日、小型トラック・バス用リトレッドタイヤとして耐摩耗性重視型リブタイヤ「LT151R」と氷雪上性能重視型スタッドレスタイヤ「アイスガード・iG91」を10月に発売すると発表した。
今回の発売サイズは205/85R16・117/115Lと195/85R16・114/112Lの2サイズで今後順次サイズ拡大を図る予定。価格はオープン。
「LT151R」および「アイスガード・iG91」は昨年の新製品発売以来、好評を博していることからリトレッドタイヤへのラインアップを決定した。今回発売のリトレッドタイヤ2種は、新品タイヤのオリジナルパターンと同様のトレッドを採用。「LT151R」は「Lライトニンググルーブ」「高剛性4本リブ」「ステルスサイプ」などにより優れた耐摩耗性能に加え、操縦安定性やウェット性能を高いレベルでバランスさせている。「アイスガード・iG91」は「高密度サイプ配置」「ピラミッドサイプ」「千鳥配置ブロック」「4本ストレートグルーブ」がエッジ効果や排雪・排水性を向上し、氷雪上性能を十分に確保。また、転がり抵抗を低減することで省燃費性能も高め、安全性とコスト削減に貢献する商品となっている。
リトレッドタイヤは使用済みタイヤのトレッド部分を新しいトレッドに張り替えて再利用するタイヤで3R(Reduce:省資源、Reuse:資源循環、Recycle:資源再生)の観点から高い環境保全効果が期待できる。また、運輸・輸送業界では燃料費などコストの削減と、地球温暖化防止など環境経営のレベルアップが大きな課題となっており、リトレッドタイヤの需要が高まっている。
同社は中期経営計画「GD100」の基本方針のひとつに「トップレベルの環境貢献企業になる」を掲げ、調達、商品開発、生産、物流などあらゆる面で環境負荷低減活動に取り組んでいる。トラック・バス用タイヤ事業ではこうした活動の一環として、リトレッドタイヤに最適なタイヤ開発を進めるとともに、トータルパッケージプラン「エコ・メソッド」を展開している。「エコ・メソッド」は新品タイヤとリトレッドタイヤの組み合わせによるコスト削減提案に加え、タイヤ空気圧モニタリングシステム「ハイテス」とタイヤの定期点検で最適なタイヤ運用を実現する「TMS(タイヤ・マネージメント・システム)」、緊急なタイヤトラブルに対応する「YNS(ヨコハマタイヤ・ネット・サービス)」をパッケージしたもので運輸・輸送業界の環境対応や安全運行、タイヤ管理の省力化を強力にサポートする。