横浜ゴムは9月24日、平塚製造所にてタイヤ技術勉強会を開催した。
勉強会は座学による技術説明と研究開発センター「RADIC」内の研究施設、タイヤ試験設備の見学を中心に行われた。
技術説明では、低燃費タイヤのラベリング制度、スタッドレスタイヤに使用されるコンパウンド技術、バイオマスを原料とした合成ゴムの新技術などについて、それぞれ解説が行われた。
タイヤ設備試験では、インサイドドラムタイヤ摩耗試験機、ドラム耐久試験機、転がり抵抗測定試験機、フラットベルトコーナリング試験機などを見学した。
氷上摩擦試験では、ゴムサンプルと氷面の摩擦力の測定を行う。回転ドラムの内面に製氷し、ゴムサンプルを氷の表面におしつけた状態で高速で回転させ、摩擦力を計測する。表面のエッジ効果、パターンの効果を加味した複合的な測定もできる。他社のタイヤを測定することもあるという。
インサイドドラムタイヤ摩擦試験では、アイス、ウエット路面で通年に渡り、再現性の高い測定を行うことができる。
ドラム耐久試験では、回転するドラムにタイヤを押しつけ耐久性の評価を行う。最高速は450キロ。乗用車、SUV用タイヤの高速性、荷重性、耐久性などのテストを行うことができる。
転がり抵抗試験では、回転するドラムにタイヤを差し込み抵抗力を測定する。装置の反対側にはT・B用の試験機がある。
フラットベルトコーナリング試験機は、回転する2つのドラムの間にステンレスベルトを巻いて、平面でコーナリング状況を再現し、その時にタイヤによって発生する力を測定する試験機。
平面での測定が可能なため、実車に近いデータが得ることができる。平塚製造所では2台導入している。
研究開発センター「RADIC」では、タイヤ・MB製品など様々な材料の分析を行っている。 同施設内の走査電子顕微鏡や透過電