横浜ゴム タイヤ技術勉強会を開催

2015年10月01日

ゴムタイムス社
研究開発センターRADICの外観

研究開発センターRADICの外観

 横浜ゴムは9月24日、平塚製造所にてタイヤ技術勉強会を開催した。

 勉強会は座学による技術説明と研究開発センター「RADIC」内の研究施設、タイヤ試験設備の見学を中心に行われた。

 技術説明では、低燃費タイヤのラベリング制度、スタッドレスタイヤに使用されるコンパウンド技術、バイオマスを原料とした合成ゴムの新技術などについて、それぞれ解説が行われた。

 タイヤ設備試験では、インサイドドラムタイヤ摩耗試験機、ドラム耐久試験機、転がり抵抗測定試験機、フラットベルトコーナリング試験機などを見学した。

 氷上摩擦試験では、ゴムサンプルと氷面の摩擦力の測定を行う。回転ドラムの内面に製氷し、ゴムサンプルを氷の表面におしつけた状態で高速で回転させ、摩擦力を計測する。表面のエッジ効果、パターンの効果を加味した複合的な測定もできる。他社のタイヤを測定することもあるという。

 インサイドドラムタイヤ摩擦試験では、アイス、ウエット路面で通年に渡り、再現性の高い測定を行うことができる。

インサイドドラム試験機

インサイドドラム試験機

 ドラム耐久試験では、回転するドラムにタイヤを押しつけ耐久性の評価を行う。最高速は450キロ。乗用車、SUV用タイヤの高速性、荷重性、耐久性などのテストを行うことができる。

高速耐久試験機

高速耐久試験機

 転がり抵抗試験では、回転するドラムにタイヤを差し込み抵抗力を測定する。装置の反対側にはT・B用の試験機がある。

フラットベルトコーナリング試験機

フラットベルトコーナリング試験機

 フラットベルトコーナリング試験機は、回転する2つのドラムの間にステンレスベルトを巻いて、平面でコーナリング状況を再現し、その時にタイヤによって発生する力を測定する試験機。
 平面での測定が可能なため、実車に近いデータが得ることができる。平塚製造所では2台導入している。

 研究開発センター「RADIC」では、タイヤ・MB製品など様々な材料の分析を行っている。 同施設内の走査電子顕微鏡や透過電

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