住友理工は10月1日、体圧検知センサ「SRソフトビジョン」シリーズにベッドサイズの「全身版」を追加し、9月28日に発売したと発表した。
同シリーズは、すでに販売中の「分布版」「数値版」「無線版」のラインアップに加えて計4製品となり、用途に合わせたサイズの選択肢が広がった。
「SR ソフトビジョン」は、同社のコア技術であるスマートラバー(SR)テクノロジーを応用した、圧力分布を測定できるシート状センサ。柔らかく断線しにくい特徴を生かし、身体に直接触れても違和感なく測定できるセンサとして、2013年1月に「分布版」を発売。以降、床ずれ予防、リハビリ支援など健康・介護分野での用途を中心に広く利用されている。
新発売の「全身版」は、一般販売用としては同社最大のセンサで、寝たままの状態の人を1台で測定できるベッドサイズセンサ。測定ポイントは1600点あり、リアルタイムに全身の測定が可能。また、「数値版」と同じように全測定点の圧力を定量的に測定・表示・記録ができ、面圧中心表示や部分データ解析などの機能も充実している。用途としては、従来の主要ユーザーである病院・介護施設に加えて、寝具やソファーの選定ツールとして家具のメーカー・販売店などでも広く使用が可能。
さらに今回、従来製品を改良した「分布版2」を発売。シリーズ開始以来SRソフトビジョンの主力製品であった「分布版」をモデルチェンジした製品で、圧力分布をPC画面上で画像としてリアルタイムで表示・記録できる従来の機能に加え、顧客から要望の多かった、面圧中心およびその移動軌跡、圧力分布断面が表示できるようになった。
計4製品となった「SRソフトビジョン」シリーズは、10月7日~9日に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催される「第42回国際福祉機器展 H.C.R.2015」の同社ブースで体験することができる。同社は今後も市場のニーズに応え、シリーズの拡充を進めていく方針。