バンドー化学　シンクロベルト「セプターＸ」を発売

　バンドー化学は10月１日、様々な産業機械（医療機器・ロボット・射出成型機・プレス機械・印刷機械・運搬搬送機器等）の同期伝動に最適なシンクロベルト「セプター―Ｘ」を開発し、11月１日から販売を開始すると発表した。

　近年、産業機械の高出力化・高性能化の要求に伴い、高トルク、低速回転、位置精度の使用条件に適用した歯付ベルトに対するニーズが高まっている。このようななか、同社は長年蓄積してきたベルト伝動に関する技術を活用し、高剛性、高弾性の構成部材により、高トルク伝動を実現した高負荷対応の歯付ベルト「セプター―Ｘ」を開発した。中型の「Ｓ８Ｍタイプ」、大型の「Ｓ14Ｍタイプ」を市場に投入し、顧客がさらに幅広い使用条件で採用出来るようにした。

　製品の特長としては、高剛性、高弾性の構成部材を使用することで、高トルク伝動を実現（伝動容量：約35％向上）。伝動容量ＵＰにより、狭いベルト幅で使用できるため、低騒音化を実現（騒音：約12％低減）。従来品に比べ、狭いベルト幅や小プーリ径で使用できるため、コンパクトな設計が可能。また、歯部の変形が少ないため、急停止・急加速時や負荷変動による歯飛びを防止するとともに、高い位置決め精度を実現。さらに、５Ｓ８Ｍタイプ、Ｓ14Ｍタイプの標準プーリが使用でき、汎用性が高くなっている。