住友ゴム工業は10月2日、米国グッドイヤー社とのアライアンス契約および合弁事業の解消について、10月1日(米国時間)ですべての手続が完了したと発表した。
グッドイヤー社とのアライアンス契約および合弁事業の解消に伴い、①ブランド展開、②各地域における事業展開、の双方において、経営の自由度が大幅に向上することになる。
ブランド展開では、高品質かつ低燃費なプレミアム・タイヤとしてグローバルに認知されたダンロップと、モータースポーツで活躍し、高性能タイヤとして主に欧州と北米を中心にその性能が高く評価されているファルケンの両ブランドを効果的に活用することで、多様化するお客様のニーズにきめ細かく対応し、グローバル展開を一層加速させていく。
各地域における事業展開については、北米では、ダンロップブランドタイヤの日系自動車メーカー向け新車用タイヤおよびモーターサイクルタイヤを新たに展開できるようになることに加えて、生産、研究、開発等の拠点を独自に保有することも可能となり、競争力の向上につながるとしている。
また、アライアンス解消に伴い取得するバッファロー工場(ニューヨーク州)も、今後の北米における事業展開に役立つものと期待している。
欧州では、グッドイヤー社とのアライアンス解消により、生産、研究、開発等の拠点を独自に保有することが可能となる。