クレイトンポリマーは9月28日、株式非公開企業「アリゾナ・ケミカル・ホールディングス・コーポレーション」の全株式資本を、13億7000万ドルで買収する最終契約を締結したと発表した。
アリゾナ・ケミカル社は、炭化水素を含まない再生可能資源を原料とした付加価値の高い機能製品や、特殊化学製品のメーカーとして世界をリードしている。同社の末端市場製品はクレイトン社と非常に相補的で、特に粘着剤、道路や建設、塗装、油田用化学薬品などの市場で補完関係にある。
基本買収価格は13億7000万ドルだが、取引完了時には現金と負債額、運転資本やその他の項目について調整が行われる。クレイトン社はクレディ・スイス・セキュリティーズ(USA)社、ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル社、ドイチェ・バンク・セキュリティーズ社からの融資によって、購入金額をまかなう予定。アリゾナ・ケミカル社の売り手企業は「AZCホールディング・カンパニー」で、同社はアメリカン・セキュリティーズ社の経営する投資ファンドが、その株の大半を保有している。
今回の買収は、規制当局と、その他の慣例的な承認や諸条件を満たす必要があり、現在、今年後半か来年前半の完了を予定している。
クレイトン社の財務顧問はラザード社、J・P・モルガン・セキュリティーズ社、ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル社、法律顧問はベーカー・ボッツ法律事務所とクリアリー・ゴットリーブ・スティーン&ハミルトン法律事務所。
売り手企業側の財務顧問はクレディ・スイス社とモルガン・スタンレー社、法律顧問はウェイル・ゴットシャル&マンジェス法律事務所である。