横浜ゴムは10月5日(現地時間)、米国ミシシッピ州ウエストポイント市に建設した、同社単独では北米初となるトラック・バス(T・B)用タイヤ工場の開所式を現地で開催した。年々増加する米国での需要に対応するとともに、地産地消体制をさらに強化することが目的。年間生産能力は100万本で、投資総額は3億米ドル。今後は需要動向を睨みながら、工場の拡張を順次進めていく方針だ。
T・B用年産100万本 5日現地で開所式
開所式には同州のフィル・ブライアント知事と州政府関係者、米国タイヤ生産子会社「ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・ミシシッピ(YTMM)」の取引先、野地彦旬社長をはじめ横浜ゴム関係者など300人が出席した。
あいさつに立った野地社長は「タイヤ産業は堅実な成長を続けており、よりスピーディーにビジネスを展開しなければならない。ミシシッピの地に最新の製造拠点を設立できたことは、非常に大きな意味を持つ」と述べた。
ブライアント州知事などによる来賓あいさつの後、野地社長や来賓らによる鏡開きが行われ、最後に山本忠治YTMM社長が新工場の概要を、スライドを用いながら説明した。
開所式の前日には記者会見が行われ、野地社長のほか、山本YTMM社長ら4人が出席。野地社長は新工場について「北米市場での地産地消の事業拡大に貢献する最新鋭の生産基地になる。ここ数年、海外で建設した工場の良いところを取り入れた総決算」と紹介した。
また、米国に工場を建設した理由について「北米市場には、