三菱樹脂㈱は20日、主に給水・給湯用配管材や床暖房用配管材に使用されている架橋ポリエチレン管およびその関連製品について、10月1日出荷分から価格改定を実施すると発表した。
値上げ理由の背景として、原油価格の高騰などに伴い、原料メーカーが、製品を構成するポリエチレンなどの原材料の値上げを打ち出し、同社は厳しい事業環境にあるものの、原料の安定供給を受けるために値上げを受け入れざるを得ない状況になった。
同社としては、事業体質の抜本的な改善と製造コスト及び物流コストの削減に努力してきたが、原材料価格の上昇に伴う製造コストの大幅アップはその自助努力の域を超えるものであり、現在の価格体系では製品の安定供給というメーカーとしての役割を果たすことが困難な状況にあるため、製品価格の値上げに踏み切った。
対象製品と値上げ幅は次の通り。
▽架橋ポリエチレン管(給水給湯管・暖房管) 10%。
▽関連製品(継手、床暖房温水マットなど) 10%。
▽値上げ実施日=10月1日出荷分から。