宇部興産 第2四半期、通期の業績予想を修正

2015年10月16日

ゴムタイムス社

 宇部興産は10月15日、最近の業績動向を踏まえ、2016年3月期第2四半期連結業績予想および通期の連結業績予想を修正したと発表した。

 第2四半期連結業績予想の修正は、売上高が3300億円から1・5%減の3250億円、営業利益が140億円から42・9%増の200億円、経常利益が120億円から75・0%増の210億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が70億円から92・9%増の135億円となった。

 売上高は前回予想を若干下回るが、第1四半期におけるナイロン原料カプロラクタムの市況改善に加え、石炭・原油等原燃料価格の低下などにより営業利益は前回予想を上回る見込み。また、持分法投資損益の改善などもあり経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに前回予想を上回る見込み。

 通期の連結業績予想の修正は、売上高が6850億円から2・2%減の6700億円、営業利益が360億円から8・3%増の390億円、経常利益が320億円から20・3%増の385億円、親会社株主に帰属する当期純利益が170億円から23・5%増の210億円となった。

 中国経済の減速など新興国経済の不透明感が増しており、第3四半期以降も、ナイロン原料カプロラクタムの市況低迷などが予想される。一方、原燃料価格下落の影響は一定程度続くと思われることから、売上高は前回予想を若干下回るものの、利益は前回予想を上回る見込み。

 

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